飲食店開業の課題:人件費上昇、材料・賃料高騰への対応
飲食店開業での物価高騰
私の地元北海道の地方局で、ニセコで飲食店が提供するかつ丼が3,200円、てんぷら蕎麦が3,500円と、異常とも言える物価高騰で話題となったニセコの状況についてのニュースがやっていました。
しかし、観光客の反応はオーストラリアよりは安く手ごろな価格設定、ほかの国のスキーリゾートより高くないといった様子です。他にもリゾートホテルの清掃員の時給が2,000円と物価高騰はまだまだ継続しているようです。
経営コスト高騰への対応策
材料費高騰や賃料・人件費の高騰は、飲食店経営において大きな課題となっています。特に近年、グローバルな市場動向や気候変動の影響で、多くの原材料の価格が上昇しています。そこで、飲食店経営者としては、仕入れ先の見直しや調達ルートの開拓が重要となります。また、メニューの工夫によって、季節の旬な食材を活かすことで、コスト削減と魅力的な料理の提供を両立することができます。さらに、食材の無駄を最小限に抑えるための作業改善や、スタッフへの適切な教育・訓練も欠かせません。例えば、食材の適切な保存方法や仕込みの効率化を進めることで、無駄を減らし、材料費の抑制に繋げることができます。
コスト高の中での飲食店の開業
そもそも、日本人は消費や飲食に対して味そのものやサービスに対して目や舌が肥えているとされます。故にかつての街の食堂的な単に胃袋を満たすというシンプルな目的では経営を維持できなくなってきています。スーパーの総菜や冷凍食品や半製品のいわゆるお惣菜のレベルが非常に上がり、食べ飲み放題の店のは原則、時間制限があることを考えれば家飲みが外食に変わる選択肢になる可能性は大いにあると思います。
外食のメリットとは家で作るのが面倒くさい、あるいはそもそも出先で作る手段がないケースが主流でした。
これから飲食業という競争がハードな業種にチャレンジする方は余程の優位性を確保し、かつ『味』以上のものを提供できる方法を確立するべきでしょう。