知っていると便利 政策金融公庫との取引き
前回のブログでは、公庫への創業融資の申込みの時に創業計画書の業績予想数値があまりにも楽観的過ぎる場合は、2回目以降の融資が借りにくくなるというお話をしました。今回はこれがどういう意味なのか、経営者にはどのようなメリットがあるのかをご説明します。
1.創業計画書の目標をクリアできた場合、次の融資が受けやすい。
創業時に達成できそうもない無茶な数値を目標にすると、次回融資を申し込んだときに、『目標達成できていませんよね...』ということになりかねませ
ん。反対に、売上・収支予想を上回る形できていれば今後の業績もこのペースで推移するものと予想でき、融資の判断もそれを前提としたものとなると思い
ます。
2.借換えを利用しやすい。
公庫から500万円融資を受けた後、数年たって借入残高が半分くらい、例えば250万円になったとします。すると融資実行額500万円で借換えがしやすく
なります。
借換え500万円で融資を受けた場合は、借入残高250万円がありますから差し引き250万円がニューマネーということになります。このときも創業計画と
同様、当初の計画を上回る形で業績の積み重ねがあれば、借入れがしやすくなります。
3.公庫との融資取引
上述のとおり、金融公庫から借りたお金は返済しきらずに、半分程度返済したら借換えを使って常に取引が生きている状態を保つことが良いと言えます。
公庫では、創業融資で一度取引関係が確立したら、その後は返済実績が重視されているようです。創業時の資金調達は、銀行でも公庫でも借入れできれば
OKです。
しかし、細かく比較すると結構違いがあります。
次回はその点についてご説明します。